7月8、9日に神奈川県のパシフィコ横浜で開催される「日本プロテスタント宣教150周年記念大会」(同実行委主催)を前に、150周年を記念する行事が各地で開催され、いま日本のプロテスタント教会全体が大きな盛り上がりをみせている。
そんな中、第47回首都圏イースターのつどい(同実行委員会主催)が19日、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会で開催された。800人を超える来場者が会場を埋め尽くす中、北米ホーリネス教団巡回伝道者でマウントオリーブミニストリーズ代表の中野雄一郎氏が説教。音楽ゲストとして永島陽子氏(メゾソプラノ)、救世軍スタッフ・バンドなどが出演し、特別賛美を演奏した。
中野雄一郎氏は、ヨハネによる福音書11章25〜26節を本文に「復活と祝福」と題してメッセージを伝えた。中野氏は、ただ神の愛に心を向けるだけで、その愛は完全に心の内に注がれること、また目に見えないものを信じる信仰の目を持つときに復活の主に出会えること、そして復活の主を信じるときにこそ復活の力を現す勝利の人生を歩めることを説いた。
中野氏は、「生きていてわたし(イエス)を信じる者はだれでも、決して死ぬことはない」(26)という神の約束を強調し、イエス・キリストを信じるならば、肉体の死後も決して朽ちることのない永遠の命が与えられると説いた。
そして、まずは自分の既成概念を取り除いて、イエス・キリストが命をかけて自分を愛し、永遠の滅びから救ってくださったこと、ただその神の愛に心を向けるだけで、「神の愛は100%、あなたのうちに注がれる」と語った。
中野氏は、「見えないものを信じるのが信仰」だと強調し、目に見えない先のゴールを信仰の目で見通すことができるなら、最後は必ずそこにたどり着けると述べた。この世においては寂しさや辛さがあっても、「主イエスを信じるならば、復活の主が待っておられる」という聖書の約束を信じる信仰によって、確かな希望をもって人生を歩めると説いた。
また、その信仰の目を持つならば、祈りはすでにかなえられたと信じることができ、そこで神に感謝をささげることができると説いた。そして、人生の試練と言えるようなどんな困難があっても、「復活の主を信じるとき、私たちは復活の人生を歩むことができる」「信じる者はだれも、決して死ぬことはない」と述べた。
聖書のメッセージが終わると、この日信仰を持つ決心をした人、また信仰を新たにした人、人生の行き詰まりに御言葉から解決を見出した人などが講壇の前に出て、講師と共に祈りをささげた。
大会は日本プロテスタント宣教150周年記念の関連イベントとして開催された。今年は多くの記念行事がプロテスタント諸団体で企画されている。5月27〜29日には、第6回首都圏キリスト教大会の決起集会としてウィスコンシン大学合唱団コンサートが都内3箇所と横浜関内ホールで、10月24〜25日には東京の青山学院講堂で第6回首都圏キリスト教大会が開催される。また、第5回日本伝道会議が9月21日から24日までの4日間、北海道の札幌コンベンションセンターで開かれる。