【CJC=東京】キリスト教系人道援助団体としては世界最大とされる『ワールド・ビジョン・インターナショナル』(WVI)の第7代総裁にカナダの投資会社経営者のケビン・ジェンキンズ氏(52)が選出された。
WVIは、ケニアで4月初め開催した理事会で、昨年に任期満了に伴い退任する、と発表していたディーン・R・ハーシュ総裁の後任として全会一致で選出したもの。10月1日に正式就任する。
新総裁候補探索委員も務めたデニス・サンタムール理事会議長はジェンキンズ氏を「献身的なキリスト者で、思考が独創的、明確なビジョンを持った指導者で、子どもや貧困者に対する思い入れが深い」と評価している。
今回は6大陸、40カ国、300人以上の候補者から選出した。
ジェンキンズ氏は、カナダ・カルガリーの投資会社トライウエスト・キャピタル・パートナーズ常務。85年から96年にはカナダ航空社長兼最高経営責任者だった。ワールドビジョン・カナダの理事をこれまで9年務めている。
WVIは1950年に、朝鮮戦争で孤児になった子どもたちを救済する目的で米国の伝道者ボブ・ピアス氏によって設立された。