200万部を超え、今もなお感動の輪を全国に広げる星野富弘詩画の原点「風の旅」が、改訂新版として学習研究社から新たに出版された。全39作品のうち、37点を新たに描き下ろし。星野さんが絶望の淵から見出した「希望の光」が、27年の時を経て再びよみがえった。
「風の旅」は、詩画に生きる希望を見いだした星野さんがはじめて描いた「花の詩画集」。82年に学習研究社から出版された。折々の花に星野さんの想いを詩でつづった作品の数々は、数多くの教科書にも掲載されている。
今回収録されている作品は、「むぎのほ」「ちゅーりっぷ」「なのはな」(第1章「折れた菜の花」から)、「れんげつつじ」「さつき」「はなしょうぶ」(第2章「花に寄せて」から)、「すかしゆり」「ひなげし」「どくだみ」(第3章「風の跡」から)など。
星野さんは46年、群馬県勢多郡東村に生まれる。群馬大学教育学部卒業後、高崎市立倉賀野中学校赴任。2か月足らずで、クラブ活動指導中、頸髄損傷を負う。首から下の運動機能を失うが、口に筆をくわえて詩を書き絵を描く。著書に、新版「愛、深き淵より。」「風の旅」「かぎりなくやさしい花々」など多数。作品は英訳され、国内外の多くの人々に読まれている。