カラフルな色彩で彩られたゆで卵。復活祭(イースター)の時期に飾られるイースターエッグ約120個が並ぶ展示会が、北海道函館市の函館ハリスト正教会で2日から始まった。今年、同市が開港150周年を迎えるのを機に、同教会が初めて企画した。北海道新聞が伝えた。
展示会では、信者らが巡礼で訪れたロシアやウクライナ、ルーマニアなどの教会、修道会から贈られてきたもののほか、信者手作りのものも展示される。
復活祭は、イエス・キリストが十字架に張り付けられ死なれた後、3日目に復活したことを記念する日。移動祝日であり、またプロテスタントやカトリックなどの西方教会(グレゴリオ暦)と、正教会などの東方教会(ユリウス暦)では用いる暦が違うため、今年は西方教会では4月12日、東方教会では同19日が復活祭となる。
同教会は1861年に聖ニコライが来日した日本正教会の発祥の地。ロシアビザンチン様式の聖堂は国の重要文化財に指定されており、函館のシンボルとなっている。
今年、同教会では115年ぶりのロシア人司祭としてニコライ・ドミトリエフ氏が21代目の司祭に着任。同氏は「多くの方に伝統文化に触れてほしい」(同紙)と語った。
展示会は4月2日(木)から同26日(日)まで。展示時間は午前10時から午後5時まで。入場無料。