【トリーア(独)=ENI・CJC】イスラム教国トルコ訪問で、独プロテスタント指導者は、キリスト教とイスラム教神学者に、それぞれの聖典から洞察を共有する方法を発見することを求めた。
首都アンカラのイスラム神学校での講演で、ドイツ福音教会のウォルフガング・フーバー監督は、「共通のグローバルな責任と共有義務の見地から聖書とコーランを読み、理解すること」を勧めた。これがより大きな対話とコミュニケーションを引き起こすことを望むと言う。
同氏は、3月13日から16日までドイツ福音教会代表団を率いて、様々な宗教、特にイスラム教とキリスト教の間の溝を埋めることを課題としてトルコを訪問した。コンスタンチノープルのエキュメニカル総主教バルソロメオス1世とも会見した。
フーバー氏はイスタンブールでの演説で、スンニ派イスラム教徒が多数でありながら世俗国家のトルコで、享受する自由についてイスラム教とキリスト教など他宗教との間に差がある、と指摘した。
2008年12月、欧州教会会議は、キリスト教会への法的保護がトルコでは不足していると批判、トルコ南東部にある現存しているものでは最古のシリア正教会モル・ガブリエル修道院の保護を呼び掛けた。現地の村落指導者は、修道院付属の土地を手に入れようと裁判に訴えている。