半世紀続く伝統の一戦「上南戦」が、今年は上智大(東京都)を会場校に行われる。同大では6月の開催を前に大会50周年を記念する大会サイトを開設し、大会当日に向けたカウントダウンを始めた。
カトリック系大学として同じ教育理念を掲げる上智大と南山大(愛知県)が、毎年6月上旬の3日間行うスポーツ対抗戦。両校の体育会団体が数十種目の競技を行い、総合成績で勝ったほうが優勝となる。60年の南山大での第1回大会から、両校が会場校を1年ごとに交代して継続してきた。今年で50回目を迎える。
両校の交流は1950年代から始まり、最初は演劇や共同新聞の発行、野球やバレーボールの交歓試合などがクラブ単位で行われていた。当時の上智大学通信によると上南戦は、それまで各クラブで行っていた交歓試合の時期を統一し、総合的に行おうという当時の大泉上智大学長の提案により始まった。
上南戦はその後、上智大が学生紛争で全学休校となった年にも休むことなく毎年開催してきた。大学行事に準ずる行事として扱われはじめた74年の14回大会以降は競技種目も充実し、やがて毎年6月の恒例行事として定着した。
これまでの対戦成績は30勝14敗5引分けと上智大が大きくリードしているが、昨年は南山大が16対12で勝利。今年は7日と8日に行われた前哨戦のスキー競技で上智大が南山大を下している。
大会は6月5日から7日の3日間行われる。詳しくは同大の上南戦50周年記念大会サイトまで。