ディダとマルガリータは集会に出席するため、ブルガリアのある村に到着した。2人は昼食を取る場所を探していたが、その村には開いているレストランが一つもなかった。そこでマルガリータは道行く少年に食事のできる店はないかと尋ねると、少年は彼女たちを自分の叔母の家に招いた。すると叔母のアンジェリーナはすぐに食事の用意をしてくれた。一緒に食事をしながら、ディダとマルガリータはアンジェリーナにイエスのことを話した。
するとアンジェリーナは、福音に大きな関心を示したのだ。彼女はイスラム教徒だったが、ディダとマルガリータにその晩ももう一度自分の家を訪ねてほしいと誘った。彼女たちの神について、もっと話してほしいと願ったのだ。その晩2人が到着すると、彼女たちの話を聞くために、アンジェリーナとその家族全員が出迎えてくれた。
マルガリータは言う。「アンジェリーナが質問すると、ディダは彼女に、イエスだけが与えることのできる救いについて話した」。するとアンジェリーナは、自分の身の上を打ち明けた。彼女は自殺未遂を3回も繰り返しており、最後の自殺未遂は、なんと彼女がディダとマルガリータに会う3日前のことだったのだ。
アンジェリーナは彼女たちの語る福音のメッセージを受け入れ、その夜、悔い改めてイエスを主として信じ、受け入れた。「祈り終えると、彼女の顔は輝いていたわ!私たちがプレゼントとして持ってきた聖書を受け取り、彼女はそれをしっかりと握りしめ、『これは私の聖書です!』と言って大喜びでした」
やがてアンジェリーナは、定期的な聖書研究会のために自宅を開放することにした。「私たちは、神が彼女の家族全員の心を開いて、信仰へと導いてくださるよう祈っています」「やがてこの村の全ての人々が唯一の真なる神を礼拝するようになることを祈っています」とマルガリータは語る。
パウロとシラスのピリピ伝道において、自害する寸前のところでパウロに引き留められた看守は、まさに霊肉において救われた。そればかりか、その夜、看守の家族全員も主イエスを信じて救いを受けたのだ。まさに彼が自害をしようとしたときに、パウロが「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」(使徒16:31)と語った言葉の通りになったのである。
ピリピで起きたのと似たことが、ブルガリアの小さな村で進行しているのだ。ハレルヤ!福音を知らせる人々の足の音は、なんと麗しいことだろう!ブルガリアでの福音宣教がいよいよ豊かな実を結ぶように祈っていただきたい。
■ ブルガリアの宗教人口
正教徒関係 78・6%
プロテスタント 2・3%
カトリック 0・1%
イスラム 12・1%
ユダヤ教 0・04%
◇