日本キリスト教社会福祉学会(静岡県浜松市、岡本栄一会長)は6月26日(金)から27日(土)まで、ルーテル学院大学(東京都三鷹市)を会場に、学会創立50周年を記念する第50回目の学術大会を開催する。テーマは、「キリスト教社会福祉のさらなる飛翔」。大会では50周年を記念する式典、講演、シンポジウムなどが行われる。
26日には、記念式典や記念講演「キリスト教社会福祉〜人間を真実に人間たらしめる〜」(阿部志郎・日本キリスト教社会福祉学会名誉会長)のほか、記念シンポジウム「キリスト教社会福祉の継承と発展」が行われ、また応募者による研究発表と実践報告の分科会が行われる。
27日には、前熊本県知事の潮谷義子氏による特別講演「宣教と奉仕〜時代の求めとともに〜」が行われるほか、シンポジウム「宣教と奉仕−キリスト教社会福祉の源流をたどる−」が予定されている。また、会場をそれぞれ東京老人ホーム、東京サレジオ学園、日本福音ルーテル東京教会に移してのワークショップも行われる。
同学会は1960年、キリスト教の福音に基づいて、社会福祉の科学的研究と実践を促進し、広く社会福祉の発達に寄与することを目的に発足。毎年1回の学術大会のほか、学会誌「キリスト教社会福祉研究」の発行などを行い、社会福祉の理論形成と実践に寄与してきた。
これまでも、創立20周年を迎えた1979年には記念大会を大阪で開催し、創立30周年では記念出版として「キリスト教社会福祉の証言」(聖恵授産所出版)を刊行、創立40周年時にはノートルダム清心女子大学で記念大会を開催している。