映画「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ第2弾「天使と悪魔」の完成記者会見が現地時間の12日、映画の最初の舞台となるスイス・ジュネーブのセルン(CERN)研究所で行われた。同シリーズは、キリスト教をテーマとしながら反キリスト教的な思想を露骨に表現しているとして、キリスト教会の反発を招いている。
映画の原作「天使と悪魔」(原題:Angels&Demons)は、前作と同じくダン・ブラウンの著書。前作同様、トム・ハンクス(52)演じる宗教象徴学教授のロバート・ラングドンが主人公として登場し、歴史上最も謎につつまれた秘密結社イルミナティの脅威に挑むという内容だ。
撮影時から早くも教会側の反発があり、当初予定していたローマにある2箇所の教会での撮影が禁止に。その理由についてローマカトリック教会のスポークスマンは、前作とほぼ似通ったテーマであることは明らかとし、「我々の宗教観とは一致しない」と述べた。
記者会見には主演のトム・ハンクスをはじめ、ヒロインのアイェレット・ゾラー(39)、監督のロン・ハワード(54)らが出席。世界15カ国以上から400人以上の報道陣が集まった。ハワード監督は、原作が宗教と科学との対立を焦点としているが映画では「必ずしもそうではない」と、原作との違いを示唆した。
映画「天使と悪魔」は、5月15日に全世界で同時公開される。