ロシア最後の皇帝ニコライ2世の時代に、ロシア領事の命令によってイタリア南部バリ市で建造された聖ニコライ教会が、37年のムソリーニ政権による強制買収から72年ぶりにロシアへ返還されることがわかった。3月1日に返還式が行われる。共同通信が伝えた。
同教会は1913年にロシア領事の命令によって建設が始まり、20年に完成。37年にムソリーニ政権が強制買収してからは同市が管理していた。
今回の返還は、イタリアのベルルスコーニ首相がロシア政府側の要求に応じたもの。返還式には、ロシアのメドベージェフ、イタリアのナポリターノ両大統領がともに出席する。