07年2月の火災で焼失した長崎県新上五島町の江袋教会の再建工事で、これまでの作業が順調に進み、来年3月の完成を目指していることがわかった。西日本新聞などが報じた。
1882年に建てられた江袋教会は、当時実際に使用されている木造教会としては県内最古のものであったが、07年2月12日の火災で全焼。木造瓦葺き平家建てで、海を見下ろす急傾斜の山腹に建てられており、同町の有形指定文化財となっていた。
昨年2月には同教会の再建のために地元の県立上五島高校の生徒らが募金を集めるなど、これまでに約4000万円の寄付金が集まった。県や同町も約5500万円を補助する。総工費は約2億円。同教会を所有するカトリック長崎大司教区が昨年6月から工事に着手した。
西日本新聞によると、焼け残った柱などの骨組みが丈夫だったため、元の健材を生かしながら補修を行っているという。