聖公会の霊的最高指導者であるローワン・ウィリアムズ・カンタベリー大主教は9日から始まった英国国教会(聖公会)の総会で、英政府は宗教が英国を分裂させているという間違えた考えを持っていると批判した。
ウィリアム主教は12日、総会で異宗教間の働きに関して言及した際、「どこかある場所では、キリスト教徒とイスラム教徒の間で路上での殺し合いがありそれをやめるべきで、英政府がまるで米国の軍隊のようにこの問題を解決するべきだ」と考えていることは、「大きな間違いだ」と語った。
「特にこのような考えは、正確な認識ではないことが今ではすでに知られている。しかしそれにもかかわらず、政府やメディアの一部、またそのために、扉を開いて一歩前に出ればもっと分別がある判断のできる多くの人々の考えの中で、これらの認識が固定化されてしまっている」と語った。
ウィリアム主教は、草の根レベルにおいては平均的なキリスト教徒とイスラム教徒は互いを「致命的な敵としてではなく隣人」として認識していると指摘。教会は、これら異宗教間との働きにおける良い知らせを広げ、信仰の本質として暴力や分裂があるというような考えに異議を申し立てるべきだと語った。