ゴスペルイベント「Get Your Praise On ! IV」が1日、大阪・梅田の中心部にあるライブホール「Billboard Live Osaka」で開催された。このイベントは、いまや全国区の知名度を持つカリスマ・ゴスペルグループ「Everlasting Joy」のリーダーBEE芦原氏が、次代を担う若手グループに大舞台を経験して成長してもらおうという目的で毎年同じ時期に開催しているもの。今年の開催で4回目を数える。
午後4時半の開場とともに400人の観客で会場は瞬く間に満席、同イベント初出演の「Clap On」によるステージで幕を開けた。リーダーの山口茂樹氏を中心に7年前に結成された「Clap On」は、大規模なゴスペルコンテストで05年、06年、08年の3回にわたる受賞歴を持つ実力派8人組。この日は、歌だけではなく多彩な振り付けでも会場を魅了した。
次に主催者であるBEE芦原氏が指揮する「S.M.S Gospel Choir」が登場。関西に13拠点を持つ地域密着型のゴスペルスクールで、現在のメンバー数は120人。人数が多いため今回は昼クラスと夜クラスにわけてのステージとなった。前半部分を担当した昼クラスは、シカゴのゴスペルをテーマに4曲を披露。落ち着いた大人のサウンドが好評を博した。続いて夜クラスは、ニューヨークのゴスペルをテーマに歌い、次々とリード・ヴォーカリストが変わる「Thank You Lord」では、初々しい中でも「しっかりと神様を意識した」本物のゴスペルに、会場からは多くの拍手が送られた。
イベント二部は、総合司会のBEE芦原氏とFANKY松田氏による名曲「You've got a friend」の熱唱で始まり、スペシャルゲストとして、ゴスペル・シンガーの文屋範奈さんが登場。BEE芦原氏が、「今もっともみんなに見てもらいたい女性シンガー」と紹介し、文屋さんは米国仕込みの素晴らしい歌唱力と圧倒的な存在感を感じさせるパフォーマンスで聞き入る観客すべてをとりこにした。
イベント最後には、「Everlasting Joy」が登場。開演からすでに3時間が経過していたが、会場は立ち見も含めてほとんどの観客が帰らず超満員のまま。関西ゴスペル界における人気の高さを、結成10周年を迎えた今年も見せ付けた。
昨年の「Gospel Awards」で最優秀賞を受賞したアカペラ曲で始まるとの期待があったが、1曲目は10年前の結成時、初めてライブを行った時に歌ったオープニング曲で始まった。BEE芦原氏の「俺たちの歴史はこの言葉から始まった!暴れる用意はできてるか!」の掛け声で、会場は一気にスタンディング・モードに。
「Everlasting Joy」の怒涛のライブ終了後には、出演者全員が舞台に上がりアンコール曲「Oh Happy Day」を熱唱。約4時間に及ぶ長時間のライブであったが、各出演者の素晴らしいパフォーマンスで観客にとっては「あっという間」の4時間となった。
次回は、来年4月4日(日)に、同じく「Billboard Live Osaka」で開催が予定されている。