南アフリカの男たちは、定期的に火を囲みながら語らう習慣がある。このような男性の集まりを通じて男児たちの男らしさは醸成される。しかし、父親を亡くした息子たちは、こうした伝統とは無縁になりがちだ。
クリスチャン・ワールド・アウトリーチ(CWO)が開催している「メン・モールディング・メン(男が男らしさを作る)キャンプ」は、「息子を育てる母子家庭支援プログラム」の一環で、父親不在の家庭の必要を満たすために始まった。
メンターの男性は、少年たちと火を囲み、人生について語り合う。グレッグ・ヨーダーは、このプログラムの始まりをこのように説明する。
「設立者である母親2人は、母子家庭で息子を育てていました。彼女たちは、女性として息子を教育し、父親に代わって息子の人生の一部となることの困難さを、身をもって知っていました。このプログラムは、母親と息子が共に神の愛の中で成長できるように設計されており、母親の小グループで使う3冊の聖書研究冊子で構成されています」
「今、南アで使われている複数言語に翻訳することも検討しています。また、ジンバブエや他の国でも活動する予定です。すでに多くの人が興味を持っており、口コミでどんどん広がっていますよ」
CWOは、これを通じて母子家庭への伝道に役立てたいのだ。
シングルマザー世帯の収入は総じて低い場合が多い。CWOがこれらの母子家庭の物心と霊的な必要に届き、彼らが真の「お父さん」である方を見いだし、欠乏を補って余りある祝福のうちに救われるよう祈っていただきたい。
■ 南アフリカの宗教人口
プロテスタント 58・1%
カトリック 6・0%
正教 0・1%
イスラム 1・7%
ユダヤ教 0・15%