紛争や災害時、貧困国や貧困地域に高度な医療を提供する宣教団体のマーシー・シップス(憐[あわ]れみの船)は、アフリカのセネガルで新病院船を就航させた。
マーシー・シップス船隊に加わった最新の病院船「グローバル・マーシー号」は、6つの手術室と200人の患者を収容できる同ミニストリー最大の船だ。就航後、セネガルのダカールで最初の訓練ミッションを終えた。竣工式にはセネガルの大統領をはじめとするアフリカの要人が、ボランティアの医師や看護師、スタッフらと共に参加した。
グローバル・マーシー号の船上で、アフリカの指導者たちは「2030年までに安全な手術を!」宣言にコミットした。この文書は、2030年までにアフリカ大陸全体の外科、産科、麻酔科システムの主要な改善を約束するもので、アフリカ29カ国からの情報に基づいて作成された。
式典の後、302人ものアフリカの医療専門家がグローバル・マーシー号に乗船し、麻酔、歯科、外科技術、新生児蘇生、看護、無菌処理に関する上級訓練を受けた。マーシー・シップスのボランティア医療スタッフは、アフリカのキリスト教宣教師によって提供された医療・公衆衛生サービスの長い伝統を受け継いでいる。今でも教会を拠点とする病院や医療プログラムは、多くのアフリカ諸国で、利用可能なサービスの実に半分までを提供している。
彼らマーシー・シップスや医療宣教団体は、自らをキリストの癒やしの手としてささげ、病める者たちの必要に応えている。これらの兄姉たちの親身な献身が、肉体の癒やしにとどまらず、永遠の渇きを癒やす命の福音を指し示し、救霊の実を結ぶよう祈っていただきたい。
■ セネガルの宗教人口
イスラム 91・1%
プロテスタント 0・4%
カトリック 6・0%