【ワルシャワ=ENI・CJC】チベット亡命政権の指導者、ダライ・ラマが自身をマルクス主義の同調者であると思っており、中国共産党に入党を求められたことがある、と明らかにした。
米週刊誌『ニューズウイーク』ロシア語版とのインタビューで明らかにしたもので、「共産主義者は、貧者の平等と権利についてほぼ十分に配慮している」と語った。「これは仏教徒の原則にとても似ている。利他主義、他者特に求めている人への関心などだ。ヒューマニズムの二つの形として、仏教と共産主義の間に、実際には矛盾はない。問題は共産主義が自己に忠実でなかったことだ」とするインタビューが同誌1月12日号に掲載された。
中国の共産党政権からは敵視されているダライ・ラマだが、チベット自治闘争は「宗教を絡ませたものではなく」そのためもあってか、中国の共産主義支配に「熱心な期待」を掛けて、生涯を捧げた共産主義者や無神論者からの支援も受けていた。「私が北京滞在中にマルクシズムに関心を抱いたのは、その影響もあり、中国当局に共産党に加入したいと語った」とニューズウイーク誌に述べている。