・・・求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます。だれであっても、求める者は受け、捜す者は見つけ出し、たたく者には開かれます。・・・あなたがたも、悪い者ではあっても、自分の子どもには良い物を与えることを知っているのです。とすれば、なおのこと、天の父が、求める人たちに、どうして聖霊を下さらないことがありましょう。」(ルカの福音書11章9節〜13節)
冬の中でも1番寒い時期を迎えていますが、私たち一人一人は本当にクリスチャンとして神の愛、力によって心を燃やされ、また元気を頂いて前進してまいりましょう。
クリスチャンであるということは単に心の中で神の愛を感じているとか、頭で神が助けてくれると分かっているだけでなく、毎日の生活を神の力によって支えて頂き神の力を拠り所として歩むことです。この大切なことを私たちは思い起こしたいと思います。
最近の大不況、人の考えや思いや予想や世の中の常識を超える、コントロールできない力や勢いが働いています。しかしそのような中でも、私たちは、あらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています。私は私を強くして下さる方によってどんなことでもすることができるという神の約束を頂いているのですから、あなたが信じて祈るなら、生活の中にまで具体的な御業が起こります。御言葉は、単なる思いつきや積極思考ではなく、神の約束なのですから。
1.信仰はあなたが積極的に求めるもの
今日のルカの御言葉は、マタイの福音書の中で山上の垂訓と呼ばれる、有名な箇所のひとつと同様のものです。
いつの間にか信仰生活が人任せで中途半端な、消極的なもので終わっていないか十分気を付けたいのです。
この2009年、周りは不況でも仕事は本当に祝福され、家庭には笑顔があり、計画している事は守られる、そんなことを体験できる日々でありたいと思います。
そのためには、他でもない、あなたが求め、探し、たたき続けることです。仕事であろうと、進学であろうと、あるいは結婚であろうと、人生の大切なものであればあるほど、最後は自分が神の前に祈って選ぶべきです。誰であっても求める者は受け、捜す者は見いだし、たたく者には閉められていた扉さえ開かれます。
信仰とは、まず自らの責任と決意をもって積極的に働かせるべきものであるということを知りましょう。
2.信仰を働かせるなら神は確実に答えて下さる
どんなに頼りない親であっても、自分の子どもが魚を下さいと言うときに、いくら表面がヌルヌルして似ているからといって蛇を与えたり、卵を求めたときに、殻の固さは同じだからとサソリを与えたりする親はいません。わが子が求めるものに対しては、どれほどいい加減な親であっても良いものを与えるではないか。ならば、なおさらのこと、天の父なる神は、神の子どもである私たちに良いものを恵んで下さらないことがあろうか、いや、そんなことは決してない!という意を含む、反語と呼ばれる強い表現方法で書かれています。神は確実に私たちに答えて下さるお方です。信仰を働かせないままで、神は祈りに答えてくれないとか、信仰生活に恵みが来ないなどと、そんないい加減な文句や愚痴を言ってはいけません。神は、確実に、100%以上に私たちの祈りに答え信仰に応答して下さる方であることを、心に刻み付けておきましょう。
父なる神は偉大で、私たちの願い求めに、それ以上の恵みをもって応じて下さいますから心から感謝します。
3.聖霊を与えて下さる
そして、それ以上に心に刻み付けてほしいことは、求める者に神は聖霊さえ与えて下さるということです。
イエスがよみがえられて、弟子たちの前にご自身を現わされて最初に下さったのは聖霊です。イエスでさえ裏切った、愚かで情けない弟子たちが、文字通り聖霊に満たされて豹変しました。彼らは何も持たない無学のただ人でしたが、その時代の誰よりも世界を変えたのです。彼らが祈れば、病は癒され、悪霊が退散し、その当時最大の権力者であったローマ帝国の皇帝さえ動かして、歴史を変えるほどの、誰よりも力強い業をなしたのです。
どこかで自力で頑張る精神論だけのクリスチャンになっていないか注意しましょう。クリスチャンである私たちは神に信頼します。
求め探したたき続けるなら神は確実に良いものを与えて下さいます。そして、神が与えて下さるものの中で究極のもの、聖霊さえ与えて下さいます。これは人生の切り札なのです。それも弟子たちによって、世界を変えた勝利の証しが溢れる、すでに証明済みの力です。この聖霊が私たちの内に注がれます。もう一度、私たちは主から与えられた本当の力強い生き方を回復させるために、神よ私の心に聖霊を満たして下さいと祈ろうではありませんか。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。