ユネスコの世界遺産正式登録を目指す「長崎県の教会群とキリスト教関連遺産」を構成する各遺産を歩いて巡ることができる巡回ルートを、長崎県が来年度から3年間の計画で整備することを決めた。計画は、環境省が認定する九州自然歩道の一環として進められる予定で、完成すれば教会群の構成遺産約10箇所を巡るルートになる。長崎新聞が伝えた。
同紙によれば、今回計画されているルートは、佐世保、平戸、五島、小値賀、新上五島、江迎の3市3町を経由する全長約230キロのもの。教会群の構成遺産では、旧五輪教会堂(五島市)や旧野首教会(小値賀町)、黒島天主堂(佐世保市)などを巡ることが出来る。
長崎県にすでに整備されている九州自然歩道は全長212キロで、年間約12万4000人の利用客があった。新たに巡回ルートが整備されることで、同県内の自然歩道は約2倍の長さに延長されることになる。