数々の受賞歴を持つワーシップ・リーダであり、またアーティストであるイスラエル・ホートンが3月、ニュー・ソロアルバムをリリースする。アルバムには、トビーマックや「delirious?」のマーティン・スミス、メリー・メリーやシェベル・フランクリンなどのクリスチャン・アーティストらも多数ゲスト出演している。
07年リリースの前アルバム『A Deeper Level』で同年のグラミー賞を受賞しているホートンは、今回のニューアルバムリリースについて「予め計画しないでプロジェクトに入ったのは、今回が初めて」と語る。
「これまでは、(アルバムが)売れるだろうか、教会に受け入れてもらえるだろうかと心配しながら、こんな曲が必要だ、あんな曲が必要だと言いつつプロジェクトに入っていった」と振り返り、「今回は、何の決まりごとも設けずに収録活動を行い、ただ私たちの心で思うことをして楽しかった」と語った。ニューアルバム『Power of One』を制作する過程で経験したことは、とても心に安らぎをもたらすものであったと言う。
3月24日にリリースとなる今回のアルバムは、非常に異なる音楽ジャンルのゲストが共演している。ロック系の「You Found Me」ではラッパーのトビーマック、ゴスペル・バラードの「Every Prayer」では、人気デュオのメリー・メリー、レゲエミュージシャン、ボブ・マリーの影響を強く受けた「Surely Goodness」では、レゲエ・ヴォーカリストとして名高いシェベル・フランクリンが共演、英国風ロック・ワーシップ曲「Sing (Redemption's Song)」では、「delirious?」のリーダーであるマーティン・スミス、またシェベル・フランクリンと共演している。
ホートンは、「このアルバムは、若々しく、また音楽的に質の高い活力が特徴で、この活力は様々な音楽ジャンルの中で、自分を最も影響力のある存在にしてくれるのだ」と語る。
一方、今回のアルバムに収録されている曲は、信仰を持つ人々に対して、「この地上での人生において、人間として可能な限り、情熱的にまたキリストのようになるべきだ」と挑戦を投げかけるものでもある。
ホートンは、「これまでリリースしてきたアルバムをテーマ的見ると、初期のものは教会や神がしてくださっていることについて歌ったものであった」と説明し、しかしここ最近のアルバムはそれとは違った、新しいタイプものだと語る。
「ここ最近の曲では、私たちのメッセージは、すべての人たちの人生における神の存在性や目的に焦点を当てつつ、より社会的、また世界的な問題にシフトしてきている」と言う。ホートンによれば、このような傾向は約2年半前に、キリスト教主流派のアーティストらのための作曲を依頼されてからだという。このときから、ワーシップと社会正義の間の関係についてだんだんと理解し始めたのだと言う。
「自分自身を礼拝者だと考えるのであれば、社会的な正義に対する心を持つ必要があると強く思うのだ」とホートンは語る。
歌手、作曲家、プロデューサー、様々な楽器の演奏家として活躍するホートンは、国際キリスト教著作権協会(CCLI)の人気曲トップ500曲のうち11曲のを作曲しており、米国最大のレイクウッド教会(テキサス州ヒューストン、ジョエル・オースティーン牧師)のワーシップ・リーダーでもある。(Breathe Cast)