広島で被爆し、その後修復された「被爆ピアノ」を用いた演奏会が6日、神戸市中央区の日本基督教団・神戸栄光教会で行われた。同士垂水区の市民グループ「プラス1(ONE)ネット」(西山安子代表)が主催したもので、会場には約350人が集まった。地元の神戸新聞が伝えた。
同紙によれば現存する「被爆ピアノ」は8台しかなく、そのうちグランドピアノは今回用いられたものが唯一のものだという。ピアノは自体は現在「被爆ピアノ・翼をひろげる会」所有のもので、爆心地から約2キロ離れた広島市西区の小学校で被爆した。今回の演奏は兵庫県では初めてとなった。
今回の「ヒロシマ被爆ピアノとみんなのコンサート」を主催したプラス1(ONE)ネットは、「人文の人生に何か+1(ONE)」をモットーに98年からボランティアの学習と体験事業を行っている。インド・コルカタにあるマザー・テレサハウスへの訪問などはを毎年行っており、その他カナダでの子育て支援やベトナムでの学校ボランティア活動などを行っている。
コンサートでは、「KANON TRIO」、新老人の会・兵庫「エーデルワイス」、須磨ニュータウン少年少女合唱団らが出演。神戸YMCA、神戸YWCA、兵庫ボランティア協会などの後援で行われた。