太平洋南西部に浮かぶサンゴ礁のナウル島に、世界でも屈指の小国ナウルがある。
1968年、英豪の国連委任統治を離れ独立する。国土は狭く人口は1万人に満たない。かつてリン鉱石の採掘によって栄え、世界で最も高い生活水準を誇っていたが、20世紀末に鉱床が枯渇して経済破綻をした。
ネット上のオフショア銀行が停止し、ロシアからの犯罪資金の流入が明らかになり、年間数十億ドルに及ぶ収益を潔く放棄したことは称賛に値する。これによる物質的な欠乏は、実はナウルの霊性を豊かに引き上げた。そのため福音諸派の成長が著しい。
彼らの霊的祝福が物質的な面にも及び、ナウルの回復と自立、そしてさらなる救霊の業が進むように祈っていただきたい。
■ ナウルの宗教人口
カトリック 29・1%
プロテスタント 57・4%
聖公会 2・9%
異端派 1・4%