玩具や学習品などが一杯に詰めれた靴箱800万個がこのほど用意され、世界中の貧しい子どもたちへの「クリスマス・プレゼント」として先週からその発送作業が始まった。
キリスト教慈善団体のサマリタン・パースが93年から行っているこの世界一巨大なクリスマス・プロジェクト「オペレーション・クリスマス・チャイルド」ではこれまで、プレゼントが詰められた靴箱6100万個を130カ国の子どもたちに贈り続けてきた。今年は約100カ国の800万人の子どもたちに箱一杯のクリスマス・プレゼントが贈られる。
同プロジェクトは、様々企業や団体が、国籍や政治的な背景など様々な違いを超えて、世界中の子どもたちにプレゼントを贈る1年に1回の催し。世界11の支援国に支えられて、毎年世界の多くの子どもたちにクリスマスの喜びを届けてきた。
靴箱の中にはおもちゃやペン、紙などの文房具だけではなく、励ましのクリスマス・メッセージも添えられている。サマリタン・パースの会長であり著名な大衆伝道者でもあるフランクリン・グラハム氏は、「すでに何万人もの人々が、海外の貧しい子どもたちのクリスマスに輝きを与えてきた」と同プロジェクトについて語る。
米国では全50州に2200カ所の靴箱回収所が設けられ、約10万人のボランティアが協力。11月末には1週間にわたる祈祷週間が設けられ、全米各地で計1417時間の祈りがささげられた。愛と祈りがこめられたプレゼントは、もうまもなく2週間ほどで子どもたちの手に届けられることになる。