【CJC=東京】地動説で有名なニコラウス・コペルニクスのものと見られる遺骸のDNAをポーランドの考古学者が分析した結果、遺骸がコペルニクスのものと11月20日確認された。AFP通信が報じた。
考古学者イェルツィ・ガッソフスキー氏が、2005年に同国北部のフロムボルク大聖堂で発見されたコペルニクスのものと見られる遺骸の頭蓋骨に残っていた1本の歯と、コペルニクスが長年所有していた本に挟まっていた2本の髪の毛のDNAを分析した結果、遺骸がコペルニクスのものと確認されたと明らかにした。
コペルニクスの墓の場所については、これまで謎とされて来たが、コペルニクスはフロムボルク大聖堂の司祭でもあったため、大聖堂の地下に埋葬されている可能性は高かった。
2005年、大聖堂の聖十字架が掲げられている台で、70歳くらいの男性の遺骸が発見された。コンピューターグラフィックを用いた復顔作業の結果、その顔が、右のまゆの上にある傷など、若き日のコペルニクスに似ていた。
コペルニクスは、1543年の死去直前に、地球は自転し、太陽の周りを公転すると唱えた。1616年に教皇パウロ五世から、聖書の内容と相反するとして批判されている。