【CJC=東京】米カトリック教会メリノール宣教会のロイ・ブージョワ神父がバチカン(ローマ教皇庁)教理省から破門処置を受けそうだ。同神父が女性の聖職叙階を支持したことが原因という。同神父が教理省に宛てた11月7日付けの書簡が11日、同神父の代理人であるニューオーリンズのビル・キグリー弁護士により公表された。
書簡によると、教理省は「私たちの教会で女性の叙階を支持するという信念と、声明公表の撤回を30日以内に行うよう、そうでなければ破門する」と指示した。この指示は10月21日に出されたものと見られる。
ブージョワ神父は、8月9日、ケンタッキー州レキシントンでジャニス・セーブル=デュスジンスカさんの聖職叙階に立ち会い、説教した。
30日後に破門されるとなると、ジョージア州ベニントンにある米陸軍の『アメリカ学校』に抗議する大規模行進の直前になる。この抗議行進は、ブージョワ神父が36年にわたる修道生活の中の19年を裂いて組織して来たもので、最近では毎年1万5000人以上が、3日間にわたり行われている。参加者の多くはカトリック大学生。