来年10月に行われる第6回首都圏キリスト教大会の開催に向け、大会開催に向けた思いを終結し、祈り、本格的な準備を進めようと関係者らが集う晩餐会が31日、東京都内のホテルで開催された。来年は日本のプロテスタント宣教150周年を迎える記念の年であり、同大会は来年7月横浜で開催される記念大会、同9月北海道で開催される第5回日本伝道会議(JCE5)と並んで、150周年を記念する三大大会の一つとして位置づけられている。晩餐会には首都圏の牧師・信徒を中心に約120人が参加、実行委員長の中島秀一牧師による趣旨説明のほか、新しい伝道媒体の活用として24日に本格オープンした公式ウェブサイトの紹介や、大会運営への協力呼び掛けなどが行われた。
一人の信徒に示された神の御心から1983年に始まった同大会は、聖書的福音信仰に立ち、超教派の教会連合による救霊伝道を全東京を中心に行うことを基本理念として、これまで首都圏の教会が協力して5回にわたって開催されてきた。06年に行われた前大会では首都圏にある約100の教会協力のもと、3日間で延べ2700人近くが参加する大規模な伝道大会となった。
第6回大会は来年10月24日、25日に東京・渋谷の青山学院講堂で行われる予定で、晩餐会では大会運営陣が、「一年前にひと時を共にしながら、主の御心から出た大切な集いであることを知っていただきたい」(峯野龍弘会長)、「本当にキリストを証しする大会となり、日本のキリスト教界の新たな体制が出来るように期待している」(中島実行委員長)と、大会開催に向けた意気込みを語った。
また来年はプロテスタント宣教150周年としての位置づけが強く、来年7月開催の記念大会実行委員長の一人でもある峯野会長は、「150年という歴史的に意義深い年を迎えようとしている。日本のキリスト教会が日本社会に祝福をもたらす機会となって欲しい」と語り、JCE5会長である中島実行委員長も、「神様が必ずリバイバルを起こしてくださることは間違いない」と来年への期待を示した。
晩餐会では、東京交響楽団主席チェロ奏者のベアンテ・ボーマン氏とルリ子夫人によるチェロ・ピアノ演奏が行われ、参加者は食事の交わりで親しむとともに3年振りの大会開催に向けて心を新たにした。
一方、今回の大会ではインターネットによる宣伝強化を図るため、大会開催の1年前から公式ウェブサイトを公開。晩餐会では、広報を担当する福田義宣牧師が説明を行い、「是非活用して欲しい」と利用を呼び掛けた。
公式ウェブサイトでは、大会関連の最新情報が発信されるほか、大会オリジナルの聖句入りパソコン用壁紙もダウンロードできる。11月からはメールマガジンも配信する予定で、携帯電話用のサイトも用意されている。また、最近は選挙アピールなどでも用いられる動画共有サービス「YouTube」による動画挨拶も配信しており、大会宣伝への効果が期待されている。