21日から23日まで東京・池袋のホテルメトロポリタンで第36回教団総会を開催した日本基督教団(東京都新宿区、山北宣久議長、以下日基教団)は、総会での可決を経て、アメリカ合衆国長老教会(PC(USA))とアメリカ改革派教会(RCA)の米国の2つの教派と宣教協約を締結した。
総会2日目の22日午後5時半から行われた締結式では、用意された合意書に日米双方の代表が署名。日基教団からは米国のそれぞれの教派に対して、七宝焼きの赤富士が描かれた額縁と、署名に用いられた万年筆が贈られ、PC(USA)から日基教団へは記念の書籍が贈られた。
戦後日本の宣教では、北米の8教派の外国伝道部が日本でのキリスト教事業支援のために基督教事業連合委員会(IBC)を組織。IBCは、日本国内の日基教団、日本基督教教育同盟会と協力して、内外協力会(CoC:Council of Cooperation)を設立。以後、59年間にわたって相互の協力関係が築かれてきた。IBCは1973年、教会対教会の相互の宣教協力が志向されて日北米宣教協力会(JNAC)に改組。しかし、その後日米双方の社会的状況の変化と北米各教会の財政状況によりJNACの維持が困難となり、JNACは05年に正式に解散。
そのため日基教団では、北米諸教会との関係継続や今後の伝道協力のために話し合い、今回の宣教協約調印に至った。今総会で四選を決めた山北宣久議長は、総会1日目の議長報告で今回の協約調印に言及し、「感謝なことである」とした。