第23回聖化大会(関東聖化交友会主催)の青年大会が19日、東京・淀橋教会で開かれ、若者を中心に170人が参加した。米アズベリー大学の元講師ビクター・ハミルトン博士が講演し、「(イエスは)私たちの心の中にイエス以上に大切なものがあれば、そこに切り込んでこられる」「イエスがあなたにも自分のとらわれているものを手放しなさいと言われていないか」と神への全き献身を呼びかけた。講演後、招きに応じて若者が次々と講壇の前に進んで跪き、神に献身の祈りをささげた。
ハミルトン博士は、マルコによる福音書10章17〜31節に登場する金持ちの青年について、「熱心にイエスを尋ねてきた。(イエスに)心を開いていた」と語り、さらに「若者は重要な質問をした」とイエスがその青年を愛された理由を説いた。
青年の質問について、「永遠の命」(17)とは「父なる神を知ること、キリストを知ること」(ヨハネ17:3)であり、「『永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか』とは、『どのようにしたら父なる神を知ることができるか』という質問だった」と語った。
また、「(イエスは)その人の人生がどんなにひどいものであったとしても、それを良い人生に変えてくださる方。そして、良い人生を送っていたとしても、それをさらに良いものに変えてくださる方」と説明。自分なりに正しいと思う生き方をしていても、「まだ何か欠けているでしょうか」(マタイ19:20)と聴く謙遜な心をイエスは喜ばれると説いた。
イエスが青年をどのように愛されたかについては、まずイエスが多忙の中でも青年の話を黙って聴かれたことを挙げ、「イエスは今晩、あなたの話に耳を傾けてくださる」と語った。
また、財産をすべて手放すようにと難しい要求をする中にイエスの愛があると語り、キリスト者の心の中からイエス以上に信頼するものを完全に取り除こうとされる神の愛を説いた。
さらに、イエスの要求に従えずに帰ろうとする青年をそのまま立ち去らせたことにもイエスの愛があると語り、罪には決して妥協せず、キリスト者を全き献身へと導かれる神の愛を説いた。