パレスチナ自治政府が、現地の福音同盟を宗教団体として正式に認可した。インドネシアの首都ジャカルタ近郊で開催されている福音派の世界組織「世界福音同盟」(WEA)の総会(7~12日)で発表された。
パレスチナのヨルダン川西岸地区には、現地の福音派教会の同盟組織「聖地福音派教会地域協議会」(CLECHL)があり、これまで12年にわたり、認可取得のために働き掛けてきたという。
同協議会のムニル・カキシュ会長はWEAの総会で、正式に法的な認可を取得できたことを発表。「宗教団体として完全な市民権を与えられました。近隣諸国ではこのような認可が与えられておらず、これは歴史的な瞬間です。われわれの心は神に対する感謝であふれています」と喜びを露わにし、自治政府のマフムード・アッバス議長らに謝意を示した。
宗教団体として正式に認可されたことで、同協議会は今後、結婚証明の発行や銀行口座の開設、団体名での土地取得などが可能となる。
WEAのエフライム・テンデロ総主事は、同協議会が認可されたことに喜びを示し、信教の自由のためのアドボカシー活動が、WEAの重要な働きの一つであることを強調した。