【CJC=東京】エルサレムの聖墳墓教会の屋根上にある歴史的なデア・アル=サルタン修道院(エチオピア正教会)が崩壊の危険にある。イスラエル紙ハアレッツが報じた。
礼拝堂2カ所と修道士の居室が崩壊すると、そこに住んでいる修道士や多数の観光客を傷つけるだけでなく、聖墳墓教会自体にも影響を及ぼしかねない。
このほど構造を調査した技術者は、「人命の危険」があると述べた。電気関係や排水にも問題があるという。
2004年、事態が緊迫する前に、イスラエル内務省は、修理費を負担する、と述べた。しかし司祭が居住しているエチオピア正教会と、所有権を主張するコプト教会の間の長年にわたる紛争のため、修復を可能にするための合意に達しなかった。
内務省の姿勢は、それぞれが所有権を主張する各派の間で問題を解決するのが先決としている。