世界最大の福音主義教会の連合組織、世界福音同盟(WEA)と、キリスト教主義に立つNGO団体としては世界最大規模の支援団体であるワールド・ビジョン・インターナショナルが24日、ワールド・ビジョンがWEAのグローバル・パートナーになる形で正式に協力関係を結ぶことを明らかにした。
各国・各地域の福音同盟を束ねるWEAは世界4億2000万人の福音主義に立つキリスト者を代表する機関。一方、ワールド・ビジョンは世界98カ国で活動を展開し、支援対象者は1億人以上に上るキリスト教主義に立つ支援組織としては最大規模の団体である。今回の提携によって今後、世界の子どもたちへの包括的な支援や社会正義の推進、キリスト教界の一致などに向けて協力して活動していくことになる。
WEA代表のジェフ・トゥニクリフ氏(国際ディレクター)は、「ワールド・ビジョン・インターナショナルは、貧しく虐げられている人々に対してキリスト者として有効な取り組みを行ってきた長い歴史を持っている」とワールド・ビジョンのこれまでの働きを高く評価し、「ワールド・ビジョンが加わることによって、他のグローバール・パートナーや会員らに大きな相乗効果をもたらし、世界中のキリスト者に影響を与えられること嬉しく思う」と期待を示した。
一方、ワールド・ビジョンのクリスチャン・コミットメント部門代表のバルダー・スティアーネイゲル氏は、この協力関係が両組織それぞれの使命達成のための助けとなり、教会全体を強めることにつながると希望を示した。
また、「WEAとの協力関係が、貧困や不公平を克服するために、子どもや家族、地域共同体に代わって我々が行うアドボカシー活動を支える世界各地の教会との草の根的な関係をよりいっそう強めるための助けになると信じている」「WEAとのこれまでの歴史を土台として、今後より強力な協力関係を築いていくことを期待している」と語った。
グローバル・パートナーは、WEAの使命と目的のために専門分野で貢献する国際機関から選定される。これまでに国際アドボケイツ、クリスチャン・メディア・コーポレーションなど11団体が選定されており、今年6月には聖書翻訳と識字活動を進める国際ウィクリフが新たに加わった。ワールド・ビジョンは12番目のグローバル・パートナーとなる。