【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は、9月1日、ゲリラ組織に誘拐され6年以上も人質生活の後、解放されたイングリッド・ベタンクール氏(46)と会見した。バチカン放送(日本語電子版)が報じた。ベタンクール氏は解放直後から教皇への訪問を強く望んできたが、この日カステルガンドルフォの離宮で行なわれた出会いで、教皇に深い感謝と親愛を表した。
コロンビアの元大統領候補のベタンクール氏は、2002年2月ゲリラ組織に誘拐され、6年以上にわたる人質生活を強いられた後、今年7月他の14人の人質と共に解放された。教皇は、コロンビアの人質解放と同国の平和を繰り返し訴え、ベタンクール氏らの解放の際にも大きな喜びを表明していた。
バチカン(教皇庁)広報局長フェデリコ・ロンバルディ神父は、両者の会見は非常に感動に満ちたものであったと述べ、ベタンクール氏の拘束生活の中で信仰と祈りが大変重要な意味を占めていたこと、またラジオを通して聞いた教皇のアピールが同氏を大きく勇気付けたことなどに言及した。