CNNによると、インド東部ビハール州を襲ったモンスーンによる洪水の被災者は1日までに300万人に達した。キリスト教精神に基づいて活動する国際NGO団体ワールド・ビジョン・ジャパン(東京都新宿区、榊原寛理事長)は、このインドの洪水被災者のための緊急援助活動を開始。29日までに、すでに8000セットの緊急援助物資を配布した。
洪水は先月18日に同州に隣接するネパールで河川の堤防が崩壊して拡大。同州では毎年のように洪水が起きているが、今年はここ50年で最悪の規模とされている。地元メディアによれば、先月中に洪水による57人の死亡が確認されている。
一方、ワールド・ビジョンでは各国の子どもたちの支援プログラムとしてチャイルド・スポンサーシップを行っているが、同プログラムの支援地はインド南部のタミル・ナドゥ州であるため、支援地および支援を受けている子どもたちには今回の洪水の影響はないという。
インドのシン首相は、被災現場をヘリコプターで視察するなどしているが、「国難」とまで表現するほど大きな被害が出ている。