いろんな形で福音を分かち合おうと、クリスチャンのミュージシャン、マジシャン、腹話術師、ピエロが共演する総合エンターテイメントイベント「ゴスペルの泉」が30日、千葉クリスチャンセンター(千葉市中央区)で開催された。日曜学校や教会の子ども会、幼稚園などでマジックや腹話術などを用いて楽しく、わかりやすく福音を伝える活動をしているゴスペル・タラント企画(東京都葛飾区、加藤信哉代表=単立・葛飾中央教会牧師)が今回、新たな試みとして開催。キリスト教書店の恵泉書房の協賛で行われた。
会場には子どもから老人まで、様々な年代層の参加者が集い、加藤氏は、「食事を楽しくいただくと、吸収が良くなるのです。御言葉も楽しくいただく時、吸収が良くなるのですね。栄養度が増すのです」と、福音を楽しく分かち合おうと語った。
今回出演したのは、ディズニーランドでの演奏経験もあるジャズ演奏家の関口宗之(コントラバス)・芳子(ピアノ)夫妻、クリスチャン・ピエロのジミーさん、いのちの尊さ・キリストの愛によって生きる喜びをテーマに活動する腹話術師の幸子&キラちゃんとゴスペルマジック伝道者の加藤氏。
関口夫妻は、自身の信仰についての証を交えながら、お馴染みの「アメージング・グレース」など数曲を演奏。幸子さんとキラちゃんは、「この中でお誕生日がない人いますか?」「生まれて何を初めにしたのか?」などと参加者に問いかけ、「雨が降ることも、太陽があることも当たり前に思っているけど、神様が用意してくださっているから」と、当たり前のことと思いがちな日常の事柄から神様の存在を伝えた。また、ピエロのジミーさんはユーモア溢れる手品やバルンアートで会場を和ませた。
一方、加藤氏は、シルクの布が鏡の中に吸い込まれていくというマジックで、「鏡のように主の栄光を反映させながら、栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられて行きます」(コリント第二3:18)の御言葉を伝え、「私たちは不可能だと思うかもしれないが、鏡に映し出されるように、私たち(クリスチャン)は変えられていくのです」とメッセージを伝えた。
このほか、本の中からハトを飛び出させたり、長さが違うひもを同じ長さにしてしまうなどの様々なマジックで会場を驚かせながらも、マジックが「タネも仕掛けもある」ものだと紹介。しかし、「マジックでこれだけできるんだから、神様にできないことはありません」と語り、聖句も織り交ぜながら、“ゴスペル・マジック”で楽しく福音を伝えた。
「ゴスペルの泉」を主催したゴスペル・タラント企画は、日曜学校や子ども会、小学校・幼稚園などでの活動のほか、様々なタラントを持つゲストを招いて行う「グッド・ハッピー・タイム」を年に一度開催している。今年は記念の第10回目を迎え、武蔵野音楽大教授でトランペット演奏者の戸部豊氏を招いて9月15日、東京都千代田区のYMCAアジア青少年センターで開催する。