JR千葉駅近くの路上と、船橋市の新京成線前原駅前の路上で、中学3年の女子生徒(14)と女子大生(19)が、自転車に乗った男に刃物で刺される通り魔事件があった。警察は連続傷害事件の可能性もあるとみて調べている。NHKなどが伝えた。
NHKや朝日新聞によると、23日午後5時ごろ、JR千葉駅から北東に約500メートル離れた千葉市中央区弁天の路上で、千葉市内に住む中学3年の女子生徒が、自転車に乗った男から突然、刃物のようなもので刺された。さらに、その約1時間半後の午後6時半ごろには、船橋市前原西の新京成線前原駅前の路上で、女子大生が同じく自転車に乗った男に刺された。
女子生徒は当時、制服姿で同級生と2人で歩いていた。男は自転車に乗り、後ろから接近、追い抜きざまに女子生徒の脇腹を刺したという。女性生徒の傷は幅2センチ、深さ5センチほどで、4針縫う全治約1カ月の重傷。産経新聞によると、2人は千葉駅方面に向かって歩いていた。毎日新聞によると、一緒に歩いていた同級生は、双子の妹で、刺されたのは姉。
近くにいた会社員の男性(29)が女子生徒らから助けを求められ、119番通報した。目撃情報によると、犯人の男は30〜40代で、太めの体格。青色のTシャツに黒色の短パンを着用していた。千葉駅方面に逃げたという。産経新聞によると、事件現場は住宅などが立ち並ぶ沿線沿いの場所で、当時は人通りもあったという。
一方、船橋市の新京成線前原駅前の路上では、女子大生が腰の辺りを刺された。NHKによると、意識はあり、現在病院で手当てを受けているという。
いずれの事件でも、犯人の男は青色のTシャツを着て自転車に乗っていたという。警察は、現場近くの防犯カメラの映像を解析するなどして、犯人の行方を追うとともに、2つの事件の関連を調べている。