今年2月21日に明らかになった沖縄米兵によるフィリピン人女性暴行事件について、日本キリスト教協議会(NCC、輿石勇議長、東京都新宿区)は、ブッシュ米大統領や福田首相らに向けて加害者の厳正処分などを求める抗議声明を発表した。
NCCは声明で、同事件と同じく2月に起きた女子中学生暴行事件などの相次ぐ在日米軍の不祥事を挙げ、「加害米兵に対する不処罰」に事態悪化の原因があると指摘。今回の加害者が日本の法的手続きによって厳正に処断されることを求めた。
また、「日本が憲法9条を守るため、またこれ以上アジアの国々への加害者とならないため」として、米軍の日本からの総撤収もあわせて要請した。
声明は、NCC平和・核問題委員会の平良愛香委員長、女性委員会の丹野信子委員長、フィリピン委員会の神崎雄二委員長の連名で、ブッシュ米大統領や福田首相をはじめ、トーマス・シーファー駐日米国大使、リチャード・C・ジルマー在沖米軍最高司令官、石破防衛大臣、高村外務大臣に向けて出された。