【CJC=東京】ロイター通信によると、海外に居住しているなどの事情があって葬式に参列できない人も故人の葬儀に「参列」できるよう、式典の模様をインターネットで中継する有料サービスが4月1日、英国で始まった。
ウェズリー・ミュージック社が運営するもの。教会に設置したカメラによって葬儀をウェブ中継し、視聴ごとに課金する『ペイ・パー・ビュー』方式で75ポンド(約1万5000円)の料金が必要。英国で行われる葬儀には、カナダや豪州の知人友人は参列が間に合わないところ、せめて同時中継で式典に参加した気持ちにもなれる、と同社。
イングランド南部サザンプトンの葬儀社が3回、遺族に提案したところ、いずれも好評だった。「遺族にして見れば、葬儀の時に共にいてくれると感じるのでは」と言う。
ただ葬儀は「見せ物」ではないとして、遺族が参列を希望する人に、同社から付与されたパスワードを教えることで見られる仕組み。