【CJC=東京】完全な結婚へのガイドブックを英国国教会が発刊した。『グロウイング・ツゲザー』(共に成長を)は高い離婚率を懸念して出されたもので120ページにわたり、結婚生活で目指すべきものについて、詳細に記している。
夫婦間のコミュニケーション不足が背景にあるとして、家計簿の付け方や葬儀、子どもやスポーツについて、さらには誰が料理をし、トイレ掃除、セックスに至るまで述べている。とは言え、技術的指導書ではない。
英国の離婚数は1993年に18万件とピークに達したが、2004年にも16万7000件に上っている。
同書は本来、結婚を願うカップルに対応する牧師のために作成された。夫妻はお互いにオープンかつ率直でいることを奨励、また性交渉は「十分素晴らしく祝福されるべきもの」であり、「お互いが教師となって学ぶもの」だとしている。
英国国教会が2006年に行った調査では、市民の44%が、教会で挙式する夫妻には何らかの形で結婚生活への準備をさせるべきだ、と考えている。
ただ英国国教会での挙式は最近10年間で4分の1に減少、ここ5年間は年5万6000件と横ばい。