ドイツ北西部の村ズールフーゼンにある教会の塔がこのほど、ピサの斜塔を抜いて、ギネスブックの「世界で最も傾いた塔」に認定された。小塔の傾きは5.07度で、ピサの斜塔の3.97度よりも大きいと認められた。ロイター通信が7日伝えた。
ドイツ語版ギネスブック編集長のオラフ・クーヘンベッカー氏によると、小塔の高さは25.7メートルでピサの斜塔の半分以下であるが、肝心の傾きは小塔の方が1.1度上回ったようだ。クーヘンベッカー氏は、「それぞれの写真を隣同士に並べてみれば、比較的はっきりとわかる」とそれぞれの傾きに違いがあることを説明する。8日中には、地元の村に証明書が渡され、ギネスブックには2009年版から登録される予定。
小塔は15世紀中頃に、ドイツ北西部の都市エムデン近くの同村に建てられたもので、土台が木のため徐々に傾いてきた。傾きを防ぐ工事を行い、1996年には現在の角度で止まったという。