大阪朝祷会の50周年記念式典が、27日午後2時から大阪クリスチャンセンター(大阪市中央区)で開かれる。第1部の記念感謝礼拝では、大阪朝祷会チャプレンの平山武秀氏が聖書のメッセージを語るほか、第2部の記念式典では、映像で大阪朝祷会の50年の歩みを振り返る。また、カトリック今市教会聖歌隊や関西エバンジェリカルハーモニー、尺八と琴の奏者による多彩な「音楽の花束」も贈られる。朝祷会近畿ブロック協議会、大阪クリスチャンセンターが協賛。
大阪朝祷会は57年1月、大阪クリスチャンセンターに集まった14人の信徒らの祈りから始まった。毎週月曜日の朝7時から1時間、ともに賛美し聖書の御言葉に聴き、それぞれが主によってつかわされた社会の現場でキリストの良き証人になろうと互いに祈りあってきた。
回を重ねるごとに出席者が増し加わり、時を経ずして100人以上が集まるようになった。大阪だけでなく、東京、名古屋、四国、その他の地域からも見学者が訪れ、全国へとその働きが広まっていった。現在、朝祷会全国連合(会長・米田昭三郎)に登録されている集会所の数は、ブラジルなど海外も合わせると200箇所以上に及ぶ。
これまでに、1カ月間大阪フェスティバルホールを借り切ってのポップピアス博士による大伝道集会、大阪クリスチャン・クルセード、大阪万国博覧会キリスト教館の出展、ビリーグラハム国際大会、ケズィック・コンベンション、ルイス・パラウ宣教大会、府民イースター、府民クリスマス、その他多くの宣教、伝道大会で、朝祷会の積み重ねの祈りと祷友の献身的な奉仕が開催の要となった。
特に、キリスト降誕2000年の年を記念して各地で開催された宣教大会や信徒大会を、超教派での祈りと実務で支えたのが朝祷会であった。朝祷会の働きかけにより、プロテスタントとカトリックが一致して取り組んだ地域も少なくなかった。
大阪朝祷会から始まった朝祷会全国連合は昨年、カトリックとプロテスタント両教会の教職、信徒らが協力する、世界に類の無い超教派運動としての約半世紀に渡る働きが高く評価され、日本エキュメニカル協会から「第11回エキュメニカル功労者顕彰」を受賞している。