同志社の創立者である新島襄旧邸の特別公開が、京都御所の一般公開に合わせて10月31日〜11月4日まで開催される。期間中は毎日3回、新島夫人の八重が愛用していたオルガンを用いての演奏会「リードオルガンの調べ」も行われ、元同志社香里中学・高等学校音楽科講師の和泉豊治が演奏する。入場は無料。
新島の友人J.M.シアーズの寄付によって1878年(明治11年)に建てられた旧邸は、当時としては珍しい和洋折衷の邸宅。同志社創立者の私邸として、また日本人のために建てられた和洋折衷の建築物として高い評価を得、1985年に京都市有形文化財に登録された。
設計者、施工者は明らかになっていないが、当時の同志社教員で医師・宣教師であったW.テイラーから助言を得て、新島自身が設計したとも伝えられている。外観は、17、18世紀米国やアジアの英国植民地で見られたコロニアルスタイルの洋風であるが、造りの基本は和風の寄棟住宅となっている。
演奏会は同志社社史資料センターが主催し、10月31日〜11月3日は1日に3回、11時、13時、15時から行われ、11月4日は15時からのみとなる。問合せは、同センター(電話:075・251・3042)まで。