1991年以前はクリスチャンが5人もいなかった。聖書も無く、教会も無い。真理の荒野のような国だったモンゴル。しかし07年、約400の教会で45000人のクリスチャンが礼拝を捧げるまでに霊的覚醒「リバイバル」を巻き起こし成長を遂げた。その発展の原動力となった救いへの情熱、福音の足音は日本にも響いている。
06年に建国800年を迎えたモンゴルでは、外交関係樹立35周年にあたる07年を「モンゴルにおける日本年」として、両国関係のより一層の発展を目指し、交流を深めている。
2月にモンゴル国家元首として3年ぶりの訪日を果たしたエンフバヤル大統領夫妻に応えるかのように、7月には皇太子殿下が、皇室として2度目、5年ぶりにモンゴルを訪問した。
親交を深める両国だが、宣教においても両国間の交流は深まりつつある。
アジアをキリストの元に勝ち取るために、教会開拓プログラム、指導者訓練、田舎教会支援を行っている超教派団体「アジア・アウトリーチ・モンゴル」の宣教団4人が9月、宣教活動の一環として関西・中部・関東各地の教会を巡り、伝統音楽の演奏や救いの証を伝えてきた。
10月8日には世界福音伝道団・世界宣教部の主催で、WECモンゴル宣教師である尾上慶子さんが、NGO団体で働き、日本語教師としてモンゴルの大学で教えながら福音宣教に携わってきた体験を伝える講演を同団体本部リトリートセンターで行う。
海外宣教の活動が活発化しているというモンゴル宣教の原動力について、世界宣教に長年携わってきた単立カリスチャペルの村上師は「情熱的で、『救われた喜びをはやく伝えたい、そして喜びをみんなと分かち合いたい』という思いがとても強いため、救霊後はやくから海外宣教へと向かうクリスチャンが多い」と語る。
主による一致を目指すアジア宣教拡大の先兵として伝道の道をひた走るモンゴルと、日本のクリスチャンたちの活発な交流によるアジア宣教のリバイバルが期待される。