【CJC=東京】AFP通信が伊紙「ラ・レプブリカ」の7月13日の報道として伝えるところでは、教皇フランシスコが同紙とのインタビューの中で、カトリック聖職者の2%が小児愛者だと述べるとともに、神父の独身制に対する「解決策」を約束したという。
教皇は、児童への性的虐待は教会にはびこる「腐敗」だと非難し、側近らの発言を引用する形で「教会内の小児愛の規模は2%だ」「その2%には司祭だけではなく、司教や枢機卿さえも含まれる」と語ったとされる。
さらに教皇は、将来的にカトリック聖職者の結婚を認める可能性についての質問に、聖職者の禁欲と独身の掟は「主(キリスト)の死から900年後」に定められたものであり、バチカン(ローマ教皇庁)の監督下にある東方教会の一部では聖職者の結婚が認められていると指摘した。
一方、バチカン広報事務所長のフェデリコ・ロンバルディ神父は、聖職者の小児愛と独身制に関して報じられた内容が教皇の実際の発言と異なるとして、「純真な読者を操った」ラ・レプブリカ紙を非難している。