南スーダンのサルバ・キール大統領とリエク・マシャール前副大統領の交渉に関わっていた教会指導者たちは、世界で最も新しいこの国の5カ月間にわたる紛争を終えるべく、今やその和平交渉が即時発効するようにと強く要求している。世界教会協議会(WCC)が12日に伝えた。
両者の和平合意は、10日にエチオピアの首都アディスアベバで、キール大統領とマシャール前副大統領によって署名された。しかし停戦が実際に発効するまで状況は不安定なままだ。
アディスアベバでの和平合意の署名に立ち会った教会指導者には、ローマ・カトリック・ジュバ大司教区のパウリノ・ルクドゥ・ロロ大司教、スーダン聖公会のダニエル・デング・ブル・ヤック大主教、南スーダン及びスーダン担当エキュメニカル特別大使で全アフリカ教会協議会の代表者であるWCCのサミュエル・コビア前総幹事が含まれる。
アディスアベバでは、ルクドゥ大司教が平和のための祈りを行い、「全ての南スーダン人がこの日を過去5カ月間にわたって待っていた」と述べた。
同大司教は、この合意がかけがえのない平和のための機会であると語った。今こそ、南スーダンの指導者たちが犯した高い犠牲を伴う過ちを正し、南スーダン人の兄弟姉妹愛を取り戻し、戦争をいま終わらせる時であり、それこそ教会やエキュメニカルな共同体が過去2カ月間にわたって訴えてきたことだと、ルクドゥ大司教は述べた。
この合意が署名されたことで、本当の仕事が始まるのは今だとコビア元総幹事は述べた。この紛争における双方の当事者が共通の原則について合意したことで、彼らは今やこの和平合意を完全に実施する責務を負わなければならないと、コビア氏は強く要求した。「彼らは自らの言葉について本気だと私たちは信じる」
WCCのオラフ・フィクセ・トゥヴェイト総幹事は、南スーダンの交渉における最近の進展を、指導者たちが「この数カ月間、さまざまな方法でこの国の平和を訴えてきた」諸教会にとって「重要かつ意義のあるもの」だとした。「南スーダンの指導者たちは自らの約束を果たさなければならない」とトゥヴェイト氏。
「この合意は、紛争の即時停止と、暫定政府の設立を求めるものであり、平和のための稀有な機会であって、それは無駄にしてはならない」。トゥヴェイト氏は続けて、教会が何カ月もの間、南スーダンの和平プロセスを回復させるために活動してきたと述べた。
「エキュメニカル組織の代表者たちからの卓越した重要な貢献と、南スーダンにおける人道支援と開発のために活動している教会関係の専門奉仕団体は、正義と平和を求めつつ、彼らが地元の諸教会とどのように連帯して共にあるのかを示している」と彼は付け加えた。
「地域や国際的なレベルで、この和平合意の実施を探ろうとともに活動し、エキュメニカル諸団体は自らの努力を続けていくだろう」とトゥヴェイト氏は語った。
暫定政府や国民の一致団結に向けて、そして癒しと和解のプロセスにおいて、宗教指導者たちはこの合意の中で和平プロセスのカギとなる関係者の中に名前を挙げられていた。名前を挙げられた人たちの中には、和平合意に完全に加わる地位を持った、エノック・トムベ・スティーブン主教、イザヤ・ダウ主教、ピーター・ティビ牧師、イサク・ケンニ氏、そしてWCCアフリカのための提言活動プログラム幹事である二グッス・レゲッセ博士がいる。