特定非営利活動法人「チャイルド・ファンド・ジャパン」(以下チャイルド・ファンド、深町正信理事長)と5つの企業が合同で企画する古本市が27〜31日、東京・港区の協力企業を会場に行われている。会場は1日ごとに移動し、30日は日本たばこ産業株式会社を会場にして行われた。この日は古本市の他、昼には「期待の音大生によるアフタヌーンコンサート」が行われ、夜には「フィリピンコンサート」が行われる。
同企画は03年、株式会社ジャパンエナジーとの協働で「エチオピア緊急支援チャリティ古本市」を開催したことをきっけかに始まった。チャイルド・ファンドは05年に活動30周年を迎え、その記念企画「TUNAGARI PROJECT」の一環として同年、協働企業を渡り歩く形の「古本キャラバン」を本格的に始めた。
昨年は約9800冊の本が協力企業の社員、チャイルド・ジャパンの支援者から寄せられ、合計約800人が本を購入。売り上げと、同時に集めた募金の合わせて約50万円がチャイルド・ファンドに寄付され、フィリピンの子どもたちへの支援活動に充てられた。これまでの活動で、古本市は協働会社の社員にも定着しつつあり、今年は集められた本の約半数が協働会社の社員から寄せられた。
会場では、「教育プログラム」「職業訓練・トレーニングプログラム」「基本的ニーズプログラム」などチャイルド・ファンドの活動を紹介するパネルも展示。100〜200円の本を購入することで手軽に協力できるということで、協働企業や近辺の企業から多くの人が古本を買い求めに来た。30日は昼休みの時間帯に、井前慶子(バイオリン)、河地恵理子(ピアノ)によるコンサートも行われ、250人近くが参加。30日夜には、東京外国語大学フィリピン民族舞踊団などが参加するフィリピンコンサート(参加無料)も行われる。
一方、キッコーマン株式会社東京本社では31日まで、日本とフィリピンの子どもが愛をテーマに描いた絵画を展示する「フィリピンと日本の子どもの絵画展」が開かれている。今年は、テーマを「愛=LOVE」とし、両国から19点づつ、計38点を展示している。同展は5月25〜27日に、フィリピン・マニラでも行われ好評だった。
今年の協働会社はキーコーヒー株式会社、キッコーマン株式会社、株式会社ジャパンエナジー、日本たばこ産業株式会社、株式会社日立ハイテクノロジーズの5社。最終日となる31日は、株式会社ジャパンエナジーの新日鉱ビル1階会議室(東京都港区虎ノ門2‐10‐1)で午前11時半から午後7時半(入場は午後7時)まで行われる。
問い合わせは、特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパン募金グループ(電話:03・3399・8123)まで。