【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)は4月1日、バチカン放送が保管している教皇の声が録音されたテープ約8000本をデジタル化し、公開すると発表した。
ヨハネ・パウロ2世とヨハネ23世が4月27日に、史上初めて同時に「聖人」に認定されるのを機会に実現することになった。最古のものは開局前の1884年にレオ13世が行った回勅「フマヌム・ジェヌス」の音声。
バチカン放送はピウス11世のもと1931年に開局した。当初はラジオ放送だったが、テレビ、インターネットと利用メディアは拡大、方式も音声から文字、映像と多彩になっている。
今回の録音の中には、第2次世界大戦直前の1939年8月、ピウス12世が「危機はすぐそこにまで迫っている。だが、まだ時間はある、平和によって失われるものは何もないが、戦争は全てを奪う」と自制を呼び掛けた演説もある、とAFP通信は報じている。