熊本市の慈恵病院(蓮田太二理事長)が運営する「こうのとりのゆりかご」(通称・赤ちゃんポスト)に、今月に入り、新たに男の乳児2人が預けられていたことが21日、分かった。5月の運用開始後、ポストに預けられたのは計6人となったが、うち1人は親とみられる人物が引き取ったという。
関係者によると、2人は生後約1カ月と生後約10日で、健康状態はいずれも良好だという。ポストには5月に男児1人、6月に男の乳児2人、7月に女の新生児1人が預けられた。
病院側では、ポストでの新生児の受け入れはあくまでも「緊急避難的な処置」とし、母子ともに助けるための24時間無料電話相談「SOS赤ちゃんとお母さんの相談窓口」(電話:0120・783・449)を病院内に常時開設している。ポストの保育器の中にも、預けた親あてに、病院への引き取りの連絡を呼びかける手紙を置いている。
1人を引き取った親とみられる人物は、病院などに問い合わせを行ったという。今月預けられた1人目については、保育器にあった親あての手紙がなくなっていた。