南米ペルーの太平洋沿岸部で15日午後6時40分(日本時間16日午前8時40分)頃発生したマグニチュード(M)8・0の地震で、ロイター通信によると、16日までに死者は約450人、負傷者は約2千人に上った。ワールド・ビジョン・ペルーのカレブ・メザ国内ディレクターは声明で、「援助物資を提供する用意は出来ている」とすぐにでも援助できる体勢が整っていることを伝えた。
メザ氏は声明で、ペルーで働くワールド・ビジョンのスタッフ及び、ワールド・ビジョンで支援している子ども達は皆無事であることを伝え、「政府から援助の要請があれば、すぐにでも援助物資を提供する用意が出来ている」と述べた。
ペルーのアラン・ガルシア大統領は非常事態を宣言し、テレビなどを通じ、地元住民に落ち着いて避難するよう呼びかけた。ワールド・ビジョンはペルー政府と協力し、必要とされている物資を調査、家を失った被災者のために毛布や他の必要物資を送る用意を進めている。
現地は冬で「今すぐ必要とされているのは毛布や防寒用の衣類だ」とペルーのワールド・ビジョンスタッフであるヤディラ・パセコ氏は伝えている。
米地質調査所によると、震源はリマ南南東145キロの海底。被害が大きいイカでは、地元報道によると教会が崩壊し、下敷きになるなどで17人が死亡している。