日本国際ギデオン協会全国副会長の塩島光三氏が14日、東京都千代田区の在日韓国YMCAアジア青少年センターで開催されたインターナショナルVIPクラブ・水道橋(会長:穂森宏之)の8月例会で講演した。第二次世界大戦を経験し、三代目クリスチャンでもある塩島氏は、これまでの人生で経験した様々な出来事を証しした。
塩島氏は、テモテへの手紙第二1章5節で使徒パウロが、テモテの中にある純粋な信仰がその母ユニケと祖母ロイスによったと書いている箇所を紹介しながら、自らの信仰もまた「自分の母、祖母の信仰と祈り」によったものであったと証しした。
1933年(昭和8年)に生まれ、ちょうど戦時中でキリスト教会が様々な形で弾圧を受けていた時代に育った塩島氏は、近所の子どもたちから「非国民だ」と言われながら日曜学校に通った。
しかし一方で、教会では相当な「いたずらっ子」だったという塩島氏。「日曜学校で2、3人立たされていれば、必ずその中に私が入っていた」という。最後には日曜学校側から「来ないでください」とまで言われてしまい、それ以来、「反キリスト少年だった」と振り返る。母が教会へ行くのを妨げたり、学校の教師と殴り合いの喧嘩をして退学するなど、両親を悲しませるような生活を送った。
だが、様々な働きかけがあり、大学受験の勉強の息抜きとして教会に通うようになる。毎週日曜日に聞く美しい讃美にも魅せられ、信仰も持つようになり、受洗。その後も、様々な出来事が絶えない紆余曲折の人生を送るが、過去の自分を振り返り変わった姿を見て、「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です」(コリント第二5:17)と証しした。
次回の集会は9月11日、同じく在日韓国YMCAアジア青少年センターで行われる。TEAM宣教師団理事長のスティーブ・バーン氏が「これからの日本福音宣教」と題して講演する予定。参加費は茶菓子付きで1人1000円。問い合わせは、穂森宏之(電話:03・3261・2141)まで。