マルハニチロホールディングスの子会社アクリフーズ群馬工場で生産された冷凍食品の内、7商品9個から農薬「マラチオン」が検出されたことが30日分かった。
群馬県は同日、同工場の立ち入り調査を行い、7商品9個でマラチオンが検出されたと発表した。うち8個については東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、福岡の6都府県で販売された。1個は販売地不明。マルハニチホールディングスは前日の記者会見では4商品5個から農薬が検出されたと発表していたが、今回の調査でさらに増えた。
今回行われた調査で、群馬県側は、工場内で使用されている薬剤にマラチオンが含まれていなかったことや、マラチオンが検出された製品の同一包装内の個々の検出濃度に差があり均等ではなかったことなどから、「同工場での製造工程でマラチオンが混入した可能性は低い」と発表した。
一方、第3者による意図的な混入の可能性は否定できないとして、今後警察と連携を取りながら調査を進めるとしている。
この問題を受けて、厚生労働省は31日、自主回収の対象商品には高濃度のマラチオンが残留している可能性があるとして、「家庭に残っている場合は食べずに返品するように」と注意を呼びかけた。
群馬県の発表によると、マラチオンが検出されたのは、ピザ2商品3個、フライ4商品5個、コロッケ1商品1個。製造ラインは商品ごとに別だったという。
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