英国国教会(聖公会)でフルタイムで奉仕する教区牧師が、10年後には今から50年前の半数以下である7千人程度になると予想され、英国で牧師不足が深刻化していることがわかった。英国在住邦人を対象とした情報誌「ジャーニー」(電子版)が5日、伝えた。
同誌の報道によれば、英国国教会は、フルタイムで奉仕し給与収入のある教区牧師が毎年平均で約100人ずつ減少していると見ている。新たに牧師として奉仕する人の多くが4、50代の中高年で、若手の後継者育成が上手くいっていないのが原因と見られている。
一方日本では、現在1700近くの教会が所属する国内最大の教団である日本基督教団で、約200の教会が牧師のいない無牧状態にある。さらに、12年後には同教団の約500の教会が無牧状態になると予想されている。